神様はバリにいる
(2015)
日本映画として長編では初のバリ島ロケを行う「神様はバリにいる」の製作が決定し、堤真一、尾野真千子、玉木宏が出演することが明らかになった。監督を務めるのは、「デトロイト・メタル・シティ」「体脂肪計タニタの社員食堂」の李闘士男。7月下旬から約1カ月間にわたりバリ島でロケを行い、その後、日本でクランクアップを迎える。 同作は、クロイワ・ショウ氏の「出稼げば大富豪」(KKロングセラーズ刊行)が原案。婚活ビジネスに失敗して逃げるようにバリ島へやってきた祥子が、現地で出会った日本人大富豪“アニキ”のもとで勇気づけられ、自らを見直していくさまを描いたドラマだ。 堤が演じるアニキは、実在のモデルが現在もバリ島で暮らしているという。パンチパーマでヤクザ風という風貌で撮影に挑む堤は、「日々忙しい日本人が忘れがちな、“どんな些細な事にも意味があり何事にも感謝を示す”という、古き良き日本にも似たバリ島の教えがこの脚本にはあり、作品を通して伝えられたらいいなと思います」と意気込む。 ヒロイン・祥子役の尾野は、「バリという私にとって初めての土地で、いろんな人たちと出会い、経験し、見てくれる人にとっても自分にとっても何か新たな出発のきっかけになればいいなと思いながら、ひとりの女性の心の変化を私らしく演じていきたいです」と意欲満々。また、アニキに出会って人生が変わった元医者のリュウに扮する玉木は「脚本を読み、きっと全編通して爽快な作品になるだろうと、今からワクワクしています」とコメントを寄せた。 個性あふれるキャストと対峙する李監督は、「1人との出会いが、1本の映画が人生を大きく変えることがあります。この作品を見てくださった方が、何かの決断のきっかけになったり、救われたり、一歩を踏み出してもらえたら。豪快で心優しいバリの大富豪の熱い映画をお届けします」と話し、クランクインに備えている。 「神様はバリにいる」は、2014年に全国で公開予定。